その番組の存在に気づいたのはほんの偶然。KBSワールドの番組表をなんとなく眺めていて、ド直球なタイトルに興味を持った。
「韓国の街歩き」。
韓国の伝統格闘技であるシルムの伝説的名士だった이만기 (イ・マンギ)さんという方が韓国の隅から隅まで歩き回り、風景を愛で土地の方々と交流する。単に紀行ものに留まらず、出会う方々の人生も語られる。
今までだいたいソウルと釜山くらいの情報しか知らなかった自分には新鮮で、毎週きっちり見てしまう。
KBSの公式HPにはVODもあるが、残念ながら国外は非対応。
韓国の街歩き
https://www.kbsworld.ne.jp/program/detail?prSn=1478
(KBSワールドのHPは埋め込み表示非対応だった。)
イ・マンギさんは2人目のMCだそうだ。
KBS「キム・ヨンチョルの街歩き」、シーズン2スタート…後任はイ・マンギとナ・ムニ
https://kbsworld.ne.jp/entertainment/view?blcSn=61549
初見の際は「目の奥が笑ってなくて、厳しそうな人だな」が第一印象。実際は目尻にしわをたくわえてニコニコしている画面がほとんどなのだが。元格闘家という固定観念があったせいかもしれない。
実はその印象は未だに完全には抜け切れてはいないが、その一方で番組の中のイ・マンギさんが人懐っこい笑顔と仕草、穏やかな語り口調でその土地の方々と接している様子がどうにもクセになって、録画し繰り返し見続けている。
イ・マンギさんとはどんな方なのだろうと検索していたら、歌番組で朗々と歌う映像が結構あり、あまりの歌唱力にびっくりしてしまった。
Wikipedia先生によればイ・マンギさんは韓国のプロシルム大会の第一回大会の初代天下壮士(日本の相撲でたとえると横綱にあたるらしい)だそうで、「天下壮士」なんて響きが素敵過ぎるではないか。番組内でも「天下壮士がいらした!」と歓迎されていて、とりわけ地方の中高年の皆さんはイ・マンギさんに会えるのをとても喜んでいて、そんな様子も微笑ましくて楽しい。
自分が見始めたのは240話。今週が252話の予定だったので、まだまだ視聴歴が浅い。
ドラマと違いこの番組はハムニダ体の実例が聞けることも嬉しい。(耳慣らしの練習。)
シルムといえば、先日大団円な最終回を迎えたNetflixの「砂の上にも花は咲く」がシルム選手が主人公のドラマだった。タイムリー。
「二十五、二十一」でも名演技ピカッピカだったイ・ジュミョンちゃん目当てで見始めたが、キャストもストーリーもロケ地も全部良くて大満足。